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母の念法信心に感謝

M・A(61歳 男性 鳥取県)

医師も驚くほどの早期発見

約10年ぶりに受けた人間ドックでガンが見つかりました。

レントゲン写真を見た医師が、右肺のわずかな白い影に気付き、「ガンの疑いがあります」と指摘されたのです。

1ヶ月後に再検査を受けた結果、やはりガンだと宣告されました。

しかし私は、落ち込むこともなく、前向きに受け取ることができました。「仏様がそばにいてくださる」という安心をいただいていたからです。

そして、大学病院で精密検査を受けました。

担当医の先生は「この段階で見つけるのは難しい。経験を積んだ人でなければ違いが分からず、見過ごしていたかもしれません。もしも背中に近いところにガンができていたら、食道や気管に転移していたかもしれない」と、早期発見できたことを驚かれていました。

仏様のご守護を実感

手術では、右の脇腹2ヶ所を切って内視鏡を入れ、右肺にあった10円玉ほどの腫瘍とともに、右肺の3分の1を切除しました。

この手術は、開胸手術に比べて傷跡が小さく、体への負担が軽減される上に、入院期間も短くて済みました。

術後の経過も良好で、2ヶ月ほどで退院でき、その翌月に控えていた次女の結婚式にも元気な姿で出席することができました。

このように、ガンの早期発見、早期治療ができたのは、仏様、親先生のご守護のおかげです。

本当に「念法はありがたい」の一語に尽きます。

そして、このように仏様のおはたらきを実感できるようになったのは、私を念法に導いてくれた母のおかげです。

わが家の信心は、昭和47年2月に母が念法にご縁をいただいたことに始まりますが、母は念法が大好きでした。

そして、私が事故で命を落としかけてからは、「あなたは仏様に命を救ってもらったのだから、念法の信心をするんだよ」とたびたび言われていたのです。

大きなご恩を忘れていた私

40年前、建設会社でアルバイト中の私は、トラックで事故を起こし、瀕死の重傷を負いました。

病院に運ばれ手術が終わると、駆けつけた母に医師は「今晩が山です」と告げたそうです。

母は一晩中、念法のご眞言を称えながら念珠で私のお腹をさすり続けてくれ、翌朝、私は奇跡的に意識を取り戻したのです。

その時、念珠の親玉をのぞくと、親先生のお写真が粉々になっていました。

私は「親先生が身代わりに立ってくださった」と確信し、その念珠を今も大切に保管しています。

しかし私は若さゆえか、命を助けていただいた大きなご恩を忘れ、お寺から足が遠のきました。

母は繰り返し「信心をしてほしい」と言っていましたが、次第に何も言わなくなり、寂しそうにしていました。

長年お寺から離れていた私でしたが、人間関係に悩み、仕事もうまくいかなくなり、心身ともに疲れ果てて、お寺にお参りしました。

すると、見ず知らずの私を「ようこそお越しくださいました」と温かく迎えてくださったのです。

そのお心遣いが身に沁みて、救われる思いがするとともに、合掌して迎えてくださる皆さんの笑顔、優しさに心が癒やされるようでした。

信心の継承で親孝行ができた

それからは、頻繁にお寺に足を運ぶようになり、住職先生のご指導を仰いだり、信徒さんから体験談をうかがったり、禊(みそぎ)奉仕などをさせてもらうようになりました。

そして、教え実践を心掛けていると、次第に心も体も元気になり、翌年1月には得度を受けさせていただくことができ、今までの人生で一番幸せな安堵感を感じました。

母もとても喜んでくれましたが、私の信心を見届けたかのように、1ヶ月後に亡くなりました。

心配ばかりかけた私ですが、母が生きている間に念法の信心を継承させてもらえたことは、何よりの親孝行だったのではないかと思います。

安心して眠る母の顔からはシワが消え、若返っていました。

念法では「亡くなったときの姿で死後の行き先がわかる」と教えてくださいますが、私は母の極楽往生を確信しました。

仏様とのご縁は本当にありがたく、一生懸命に念法を信心し、私を導いてくれた母に、心から感謝しています。