立教90年祭が開幕!
立教90年祭が開幕!
平成27年(2015年)4月1日~5月24日
こんにちは、こころです!4月1日、ついに念法眞教立教90年祭が幕を開けました。来年3月31日までの1年間、さまざまな行事や催しが行われると聞いて、私も今からワクワクしています。
やあ、こころちゃん。昔から念法の年祭は、「仏様が私たちの運命を切り替えて、幸せにしてくださる節目の年」と言われておるから、90年祭の開幕を全信徒が心待ちにしておったのじゃ。仏様の応現から90年、親先生がお生まれになって130年という大きな節目に、自分が立ち会えるという喜びもあって、みんな心から嬉しくてたまらないんじゃよ。
なるほど!それで皆さんの笑顔がいつも以上にイキイキ輝いているんですね。
開闢法要・弐百萬願祈願大護摩供
平成27年(2015年)4月1日
いよいよ開闢(かいびゃく)法要が始まりました。内陣には、ご燈主様をはじめ、導師の桶屋教務総長、全国支院の住職先生もお揃いになって、読経の声が堂内に響き渡っています。祈願本堂は畳が見えなくなるほど満席で、すごい熱気です。
立教90年祭の開闢をお祝いしようと、全国から選ばれた2700人以上の信徒が本山に帰ってきているのじゃ。祈願本堂にはとても入りきれないから、第2会場の法堂にもたくさんの信徒が集まっていて、順次こちらに参拝に来ておるんじゃよ。
うわー!そんなに大勢の方が来られているんですか。皆さんの90年祭に対する思いの強さをひしひしと感じます。
法要後には、ご燈主様から「親先生のお言葉を守り、住みよい世の中づくりを目指して教えを実践しましょう」と、お言葉がありました。続いて桶屋教務総長があいさつに立たれ、「90年祭は私たちの決意を表す年。1年間で自分自身の信心をしっかりと固めきり、100年祭を目指しましょう」と、力強く決意を表明されました。
90歳のご燈主様が、お元気に90年祭をお迎えになったことは、何よりも嬉しく、ありがたいこと。100年祭もぜひ、ご燈主様とともにお迎えしたいものじゃのう。
弐百萬願祈願大護摩供は、正式には「現世界極楽浄土建設祈願大護摩供」というんじゃ。護摩の浄火で護摩木を焚きあげ、護摩木1本1本に記された願いの成就を祈るとともに、念法の悲願である「現世界極楽浄土建設」の1日も早い実現を祈るのじゃよ。今日の開闢護摩供に始まり、来年3月までに総本山 金剛寺で5回、九州と北海道で各1回の7回行われるんじゃ。
拝殿前広場に設置された大きなスタンド席は、信徒さんたちで埋め尽くされています。いつもの広場とはイメージが違って、圧倒されるようなすごい迫力です。
大勢の信徒が、心からの祈りを込めて念法ご眞言を唱え続ける中、約35万本もの護摩木が焚きあげられるのじゃ。その迫力、熱気、パワーには、わしでさえ身震いがするほどじゃから、こころちゃんが圧倒されるのも当然じゃな。
冷たい雨に打たれながらも、皆さんは真剣そのもの。一心に祈りを捧げ、ご眞言を唱えています。私も護摩木に願いを書かせていただいたんだから、一緒にお祈りしなくっちゃ!
高野山開創1200年念法眞教慶讃法会
平成27年(2015年)4月26日
私は今、和歌山県にある高野山真言宗総本山金剛峯寺に来ています。これから念法の法要が行われると聞いているんですが……。
やあ、こころちゃん。はるばるご苦労さま。弘法大師様が高野山を開創されて1200年になる今年、高野山真言宗をはじめ、さまざまな宗派による「高野山開創1200年記念大法会」が50日間にわたって行われています。念法にも高野山から要請をいただいたことから、高野山では初めての念法法会を1,200人以上が参加して行うことになったんです。
あっ、おねり行列が始まりました。楽人たちが奏でる雅楽に導かれ、念法法被を着た大勢の信徒さんに見守られながら、長いおねり行列がゆっくりと進んでいきます。
会場となる金堂の内陣には親先生のご眞影を奉安し、金剛峯寺の中西啓寶座主猊下ご臨席のもと、ご燈主様が大導師、桶屋教務総長が導師を勤められ、法要が始まりました。
親先生が見守っていてくださると思うと、初めての高野山の法要でも、とても安心な気持ちになりますね。
阿弥陀経の読経の声が響く中、まずご燈主様が献香され、続いて信徒の皆さんが次々に献香、参拝していきます。金剛峯寺のご本尊・薬師如来様と弘法大師様、そして親先生に一度に参拝できるまたとない機会ですから、信徒さんたちもさぞ喜んでいることでしょう。
わぁ、それは貴重な機会ですね。私も参拝させていただきます!
第2回弐百萬願祈願大護摩供
平成27年(2015年)5月10日
5月10日には、第2回弐百萬願祈願大護摩供が大分県・宇佐念法寺で開催されました。ご燈主様がはるばる足をお運びになり、本山以外で初めて開催された大護摩供には、九州ブロックの信徒さんを中心に、信徒以外の約400人を方を含む2,200人余りが参加。約15万本の護摩木を焚きあげ、現世界極楽浄土建設と九州一円の皆さんの幸せを祈念しました。
第9回サイパン戦没殉難者慰霊祭
平成27年(2015年)5月23日/24日
南国の青空が広がるサイパンに6年ぶりに来ています。6年前の「サイパン戦没殉難者慰霊祭」については、以前にもレポートしていますが、今回、新たに歌碑が建立されたのだとか。
こころちゃん、こんにちは。今年は終戦から70年。そして、平成17年に天皇皇后両陛下が慰霊のためサイパンに行幸啓されてから、ちょうど10年になります。その記念として、両陛下が詠まれた「御製御歌※(ぎょせいみうた)碑」2基を、北マリアナ連邦政府のご協力で建立させていただいたのです。碑に刻んだ書は、教団代表顧問の東久邇信彦様と奥様の吉子様に揮毫(きごう)していただいたきました。
※「御製」は天皇陛下が詠まれた歌、「御歌」は天皇陛下以外の皇族方が詠まれた歌。
※「御製」は天皇陛下が詠まれた歌、「御歌」は天皇陛下以外の皇族方が詠まれた歌。
代表顧問の東久邇信彦様は、どんなお方なんですか?
明治41年、念法開祖親先生は、一般兵に混じって陸軍の厳しい演習に耐えておられた東久邇宮稔彦王(ひがしくにのみやなるひこおう)殿下のお姿に感動され、「世のため人のため、身を棄ててでも尽くしたい」と決意されました。そのご縁から、稔彦王殿下は後に教団代表顧問を長く務めてくださいました。稔彦王殿下の孫にあたられる東久邇信彦様も、平成25年から代表顧問を務めてくださっているんですよ。
前日には例年通り、地元のボランティア団体の方々と協力してボランティア清掃を行ったため、慰霊法要の会場はすっかりきれいに浄められています。ラストコマンドポスト(日本軍最後の司令部壕跡)での法要の前に、まず「御製御歌碑」の除幕式が行われました。
東久邇様ご夫妻をはじめ、サイパン市アバタン市長とペリー観光局長、菊地日本領事、神社本庁総長のご代理・石清水八幡宮の田中権宮司、桶屋教務総長がテープカットを行いました。慰霊法要終了後は、念法の慰霊塔があるバンザイクリフに移動し、もう1基の「御製碑」の除幕式が行われました。
「御製碑」は、念法の慰霊塔のすぐ横に建てられたんですね。御製には、どんな思いが込められているのですか?
天皇陛下は「あまたなる命の失せし崖の下 海深くして青く澄みたり」と詠まれ、失われた多くの尊い命への深い思いを示されました。「御製碑」に刻まれた陛下の御心に見守られ、戦火に倒れた方々も、心安らかに安寧の境地へと導かれることでしょう。
この青く澄んだ海に、今も深い悲しみが潜んでいるんですね。サイパンで犠牲になられた多くの方々が少しでも安らかになられるよう、私も心から祈ります。