念法で迎える新年
皆さん、平成23年のお正月はどのように迎えられましたかな?昨年は、こころちゃんと一緒に念法のお正月をご紹介させていただきましたな。立教85年目を迎えた今回の年越しは、例年に増して、参拝者の方がゆっくりと本山で新年を迎えていただけるよう、いくつかの工夫を凝らしました。念法眞教では1年を通して、春の「桜まつり」、秋の「ほの灯り金剛寺」と、地域住民の方々へ本山を開放した催しを開いてきました。お正月もまた、お詣りのできる地域のお寺として気軽に足を運んでいただければと望んでおります。今回の歳時記は、そんな平成23年元旦の本山の様子をご紹介させていただきましょう。
初めてお越しの方でもスムーズに堂内をご参拝
ほの灯り金剛寺のメイン会場としてもおなじみの拝殿前広場からスタートです。まずは、拝殿前のではろうそくの入ったカップにお願いごとを書いて奉納する「一念祈願」で今年一年の願いごとをご祈願いただけます。献灯台の向こうからは、ご本尊様も静かに見護ってくださっています。
昨年のお正月でご紹介したように、大晦日の除夜式が行われたあと、午前0時を迎え年が変わると祈願本堂で修正会(しゅしょうえ)が行われます。昨年までは、本坊から直接祈願本堂へと入っていただいていたのですが、普段あまり本山に来られない参拝者の方にも堂内を回っていただけるよう、参拝の順路を設けました。
次はいよいよ堂内へ入っていただきます。祈願本堂で行われる修正会では、今年も元気にご本尊様へ新年のご挨拶です。
修正会のあとは、本坊の休憩所に用意された甘酒接待所であたたかい甘酒をいただきながら一休みしていただけますよ。お帰りの際には、開催中の「親先生と歩んだ85年~お言葉と笑顔の写真展」をご覧になれる順路もご用意しました。
お正月らしい設えで気持ちよく新年の喜びを
今年の念法は、正門から広場、本坊に渡るまで、年越しを彩る素敵なお正月飾りの数々が施されました。参拝してくださった方々の心に残る素敵なお正月の思い出にしていただければうれしいです。
皆さんをお迎えする正門。「迎春吉祥来福」と書かれた大行灯は、静かな大晦日の夜を明るく照らし出し、美しく参拝の入り口を彩りました。また、参道の入り口にも、暗い足元を照らす行灯をご用意し、拝殿前広場までは、ろうそくの優しい灯りで皆さんを誘導しました。
そして、参拝を終えた方々が一休みされる中央には、生け花や餅花で華やかに飾りつけられおめでたいお正月の雰囲気を盛り上げました。干支の卯(うさぎ)をあしらった障子行灯からふんわりと灯りがこぼれ、癒しの空間を演出しています。
たくさんの方々がゆったりと座れるように用意した床机(しょうぎ)では、配られた甘酒を楽しまれる方や、新年を迎えた喜びをご家族や知り合いと味わう方など、思い思いの元旦を楽しまれていました。また、この床机にお座りいただくと、窓越しに山水庭園をご覧になることができます。ろうそくで照らしだされた池とお庭の風情を楽しみながら、しっとりとした時間を楽しんでいただきました。
地域のお寺として
いかがでしたかな。念法眞教では、どなたでもお越しになれる地域のお寺として、これからもさまざまなおもてなしで皆様をお待ちしておりますぞ。今年も「相変わりまして」どうぞよろしくお願い申し上げます。