ラジオ放送「心のいこい」~12,000 回を迎えて~
「心のいこい」って?
こころです。突然ですが、皆さんラジオは聴きますか?私は、夜中に勉強する時や、休日部屋でゆっくり過ごす時なんかにも聴いています。今回の歳時記は、この「ラジオ」がテーマ。なんでも、念法さんのラジオ番組があるんだとか……
よく知っておるな、こころちゃん。念法眞教では、「心のいこい」という番組をラジオで放送しておって、平成22年2月10日で、なんと12,000回目の放送を迎えたんじゃ。
へー!12,000回っ!!そんなに長く愛されてきたラジオ放送……いったいどんな内容の番組なんですか?
「心のいこい」は、念法のおしえを少しでも多くの人に知ってもらいたいという開祖親先生の強い願いからスタートしたんじゃ。日本全国の皆さんに日々幸せな暮らしを送っていただけるよう、電波を通じて「人として歩まねばならない誠の道」を説き続けることが目的なのじゃ。昭和46年から放送をスタートして、2010年で40年目になるんじゃよ。
40年かぁ。長い歴史のある番組ですね。「心のいこい」という番組のタイトルも、なんだか癒し系だなぁ。毎日決まった時間にラジオをつければ、そこに心の憩いがある……という感じがしていいですよね。
ほぉ、さすがこころちゃん。よいところに気が付いたのぅ。この番組は、信徒・未信徒を問わず、すべての人の心に届けることが目的じゃったから、タイトルも広く受け入れられるものにしたいとうこだわりがあったんじゃ。番組の内容も、念法のおしえをやさしく語りかける朗読と、普段の生活を描いたラジオドラマで構成されておって、楽しみにされている方も多いそうじゃ。
私、ラジオドラマ好きなんですよ。声だけなのに情景が頭の中に広がって楽しいですよねー。だけど、どうしてドラマなんでしょうか?
ふむ。念法のおしえというのは、毎日の暮らしの中で気付き、役立てることが大切なんじゃ。ゆえに、その時代風景に合った日常生活のシーンに置き換えることで、すんなりと耳に入って、自然なイメージで心に届くようにしたのじゃな。こころちゃん、今日は特別に収録の様子を見せてもらえるそうじゃ。
ほんとうですか! 私、スタジオに入るのなんて初めてです。それに、「心のいこい」について、とっても興味が湧いてきました。レポートするのが楽しみです!!
スタジオ収録の様子
スタジオにやってきました。普段なかなか目にしない大きなスピーカーや、音響機材がたくさん並んでいて、ワクワクしますね。今ちょうど、朗読が収録されているようです。ナレーターさんがブースの中で原稿を読み上げていますよ。ブースの外では、スタッフの皆さんで、原稿と照らし合わせながら、読み間違いがないか、聞き取り難い部分はないかなどを熱心にチェックしてらっしゃいます。あ、ディレクターの方が、原稿の読み方について細かく指示をしているみたい……
ここからは、本職のディレクターさんにご案内をお願いするとしようかのぅ。それでは、よろしくお願いします。
こんにちは。ぼくが「心のいこい」を担当させていただいているディレクターです。今日はよろしくお願いします。
こんにちは。こちらこそ、よろしくお願いします。さっそくですが、さっきナレーターさんに、何やら指示をされていたようですが、あれは何を言っていたのですか?
ナレーターさんの読み方が固かったので、もう少し優しい感じで読んでもらえるようにお願いしていたんです。ラジオは声だけで正確なイメージを伝えなければいけませんので、言葉遣いはもちろん、声色(こわいろ)を細かく使い分けていただくことが大切なんです。原稿に込められたリスナーへのメッセージが、違ったイメージで伝わっては台無しでしょう?
そっかぁ、なるほど。なかなか奥が深いんですねぇ。読み方ひとつで、伝わり方も全然ちがってくるのがここで聞いているとよく分かりますね。ところで、スタジオの皆さんも随分長い間「心のいこい」のお仕事をされてきていると思いますが、番組を作る上で一番大切にされていることはなんですか?
そうですねぇ。毎回収録の前に原稿をチェックさせてもらうのですが、すごくシンプルな言葉の中にも、数多くの智恵や気づきが含まれているなぁって思うんです。実際に、自分の生活に当てはめて反省させられることもしばしば……だから、おしえの意味がしっかり伝わるように、それでいて回数を重ねても新鮮に響くように工夫することはとても大切ですね。さぁ、次はラジオドラマの収録が始まりますよ。
あ、役者さんが入ってきましたね。どうやら設定は、親子3人の会話のようです。子役の男の子は、まだ小学生ぐらいかしら。わぁ、とっても上手!まるでドラマの情景の中にいるような気分です。私もいつの間にか自分の家族のこととダブらせて聞いてしまいました。
そうでしょう。40年放送されてきたこのラジオドラマは、リスナーがより身近でリアルに感じられるよう、いつも放送される時代に合った内容で作られてきました。話題、家族のスタイルやBGM……どれを取っても違和感なくリスナーにお届けできるように心がけているんですよ。
なるほどぉ。こんなところにも長年愛されてきた理由があるんですねぇ。役者さんたちも、台詞に込められたイメージを考えながら、一生懸命読み方を工夫していらっしゃいます。ふだん何気なく聴いているラジオ番組って、こんなふうに裏でいろんな人たちが支えているんですね。皆さんそれぞれに真剣で、ちょっと感動しちゃいました。
念法眞教の皆さんはもちろん、ナレーターも、役者さんも、スタッフも、自分の持ち場に責任を持って、良いものを作り上げようと努力しています。念法さんと我々は、二人三脚でこの「心のいこい」を作らせていただいているんですよ。
まことにその通りじゃのぅ。スタッフの皆さんのご協力があって、素晴らしい番組ができあがるんじゃよ。こころちゃん、今回はラジオ収録というちょっと珍しいレポートじゃったが、いかがかな?
40年間休むことなく放送を続けてきた念法さんの思いと、それに応えて良い番組に仕上げていこうとするスタッフの方々の熱心さを、両方知ることができてとてもよかったと思います。この「心のいこい」という番組には、ほんとうにたくさんの思いが込められていました。12,000回という放送の歴史には、毎日番組を聴くことを日課として楽しんでいる方もいれば、救われた方、励まされた方もたくさんいるでしょうね。これからも、私たちの生活の中に溶け込んだすてきな番組として、長く続けていってほしいです。
インタビュー
ナレーター:栗本有紀子さん
私は、20年以上、番組のタイトルコールを担当させていただいています。毎日「おはようございます。念法眞教 心のいこい、今朝は…」から始まるタイトルコール。その日にご紹介する法語集のタイトル以外は毎回同じ台詞ですが、 リスナーの方が毎日新しい気持ちで一日をスタートしていただけるよう、いつまでも初心を忘れることなく、まっさらな気持ちで読ませていただいています。毎回出会うお話とその意味を大切に、毎朝リスナーの皆さまへお届けしていきたいです。
ナレーター:浦島三和子さん
私は、法語集をもとにした朗読のナレーションを担当させていただいて、まだ4年目ですが、原稿に目を通すと、日常の中から学ぶことの多さに驚きます。法語集のおしえは、読むときの自分の状態によって、いろいろな受け取り方ができます。ですから、余計な自分の感情を交えずに、親先生になったつもりで原稿を読むことに集中するようにしています。これからも、私の声で皆さんの暮らしが幸せ近づくよう、精一杯の力でよませていただきたいと思います。