ほの灯り金剛寺2009

は~い、こころです。今日は本山金剛寺のライトアップイベントにやってきました。夜の金剛寺は初めてなのですっごく楽しみです!


ろうそくや行灯(あんどん)、かがり火などの、ほのかな灯りで境内を照らし出して、秋の夜長に幽玄(ゆうげん)な世界を心静かに楽しんでもらおうという催しなんですよ。
極楽浄土を地上に遷(うつ)して現世浄土を建設したいという親先生の願いを形にしたのが金剛寺ですから、ほの灯りに照らされた境内はきっと心安らぐ空間になっていると思います。それに今日は、近隣の方々も大勢お見えになると思いますよ。さあ、そろそろ開場の午後6時です。


あれ?あっちではおもちつきが始まった。すごーい!石臼(いしうす)で本格的についてるんだ。え?つきたてのおもちを来場者の皆さんに振る舞うんですか?私おもちにも目がないんですぅ~!

ははは。こころちゃんは本当に食いしん坊だなぁ。でも、大丈夫。こころちゃんの分は特別に用意しておきましたから。それより拝殿前広場に移動しましょう。今から楽人(がくじん)たちが演奏しながら先導してくれますよ。


ほの灯りの道から、光の川が流れる拝殿前広場へ






まめ知識その1

雅楽に使われている楽器って見慣れないものが多いけど、なんていう楽器なのかなぁ……?


篳篥(ひちりき):主旋律を受け持つ短い縦笛。人の声、喜怒哀楽を表すといわれています
龍笛(りゅうてき):副旋律を受け持つ横笛。龍の声を表すといわれています
笙(しょう):17本の竹を使った管楽器。吸っても吹いても音が出て、和音を出すこともできます。その音は「天から差し込む光」を表すといわれています。
鞨鼓(かっこ):演奏の音頭をとったり、終わりの合図をする指揮者のような打楽器です
ほかに、太鼓(たいこ)、鉦鼓(しょうこ)などの打楽器も使われています。


ところで、にぎやかな声が聞こえてきたけど、何かしら?わぁ!子どもたちがいっぱい集まって、影絵遊びが始まるみたい。影絵クイズに手影絵のパフォーマンス、懐かしいなぁ~。キツネやカニ、ウサギの手影絵のやり方を教えてもらって、子どもたち楽しそう。ねぇねぇ、私も一緒に遊ばせてぇ~!



うわー。いろんな音が優しく響きあって、なんだか癒されるぅ~。アジアっぽい香りも漂ってきて異国情緒たっぷり。ほの灯りの中で聴くとホントに幻想的だなぁ~。

さあ、時刻も午後8時を過ぎました。いよいよフィナーレです。最後は、空飛ぶ行灯「コムローイ(タイで行われている、願いをかけて夜空に飛ばす「空飛ぶ行灯」のような熱気球。今回の催しは、消防上の安全を配慮し、タコ糸で固定して消火体制も万全のもとで行いました。)」を高く飛ばします。

えーっ!行灯が飛ぶんですかぁ?信じられなーい!



すごーい!どんどん高く上がっていく~!子どもたちも「飛んだ飛んだ!」って大喜びしてる。じゃあ願い事は……「世界中が今夜の金剛寺みたいに心安らぐ場所になりますように……」

この「ほの灯り金剛寺」の催しは、これからもぜひ続けていきたいと思っています。こころちゃん、そのときはまた来てくださいね。

うわぁ~、楽しみだな~。ほの灯りに照らされた夜の金剛寺、とっても穏やかな気持ちになれてステキでした。こんど来るときは友だちも連れてきたいなぁ~。あ、そうそう。おはぎ、1000人分も用意したのにアッという間になくなったんですって。私の分は忘れずに持って帰らなくちゃ!