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ご眞言で心が変わる

Y・E(43歳 男性 大阪府)

自家製ハムで活気づいた店

私は現在、ステーキレストランとハム・ソーセージの工場を営んでいます。

中学生の時、父が脳卒中で倒れ、高校生の頃には仕事も思うようにできなくなったため、私は高校卒業後すぐに修業に行きました。

そして19歳の夏に、すでに購入してあった土地で、母とともにステーキハウスの代理店をオープンしました。

平成元年には親会社から独立。その後も元親会社から高額なハムを仕入れていましたが、より美味しいハムを自分で作れるように修業を積み、自家製ハムをお客様に提供できるようになりました。

この自家製ハムが好評で、店は活気づき、母も大変喜んでくれました。

ピンチをチャンスに変えたハム工房

ところが、狂牛病の流行により、好調だった客足がストップし、店は窮地に立たされました。

どうすればお客様を呼び戻せるか、店を立て直せるかと模索し、考えた結果、ハム工房を設立することにしました。

そして、レストランとハム工房を1人で両立させるのは難しいと判断し、食肉加工専門の大学を卒業された方に工房をお任せすることにしました。

その方と私で「多くの方に美味しいハム・ソーセージを提供させてもらえますように」と願いながら試行錯誤を重ねたところ、平成14年には、ドイツの食肉加工コンテストに出品したハムが金賞をいただくことができました。

そして、その後も勉強を重ねた結果、5年連続で金賞をいただくことができたのです。

金賞をいただいたハムは百貨店やスーパーでも扱ってもらえるようになり、私は得意先に出かける機会が増えていきました。

その結果、レストランと工房はすっかり人任せになり、約50人いる従業員、アルバイトの統制が取れなくなってしまい、悩むようになりました。

5年ほど前のことです。

ご眞言を称えて仏様の後押しを実感

悩んでいた私は、当時交際していた妻の神戸の実家で念法さんの法座があると聞き、参加することにしました。

そこに来られていた神戸念法寺の住職先生に悩みを話すと、「念法のご眞言を称えることで、社内和合はもとより商品の質も上がり、売り上げが伸びた」という、ある食品会社の信徒さんの話をしてくださいました。

それからというもの、私は暇さえあればお店でご眞言を称えるようになりました。

暇な時間に外を見ながらご眞言を称えると、不思議とお客さんが入ってこられるのです。嬉しくて「いらっしゃいませ」の声も弾みます。

それまでは、感情的にスタッフを指導することがあったのですが、「頑張って働いてくれてありがとう」という感謝の気持ちが湧き、スタッフを責める気持ちが消えました。

労いの言葉がかけられるようになり、言葉遣いも優しくなったせいか、スタッフもよく笑うようになり、職場の雰囲気が明るくなりました。

すると、売り上げも伸び、仏様の後押しを実感するとともに、自分の心が変われば、環境も変わるものだと感じました。

貝塚念法寺の仏様に感激!

平成20年3月2日、いつも通る道で「貝塚念法寺」の看板が目に飛び込んできて、妻とお参りしました。

ちょうど仏様が念法寺にお入りになるところで、私たちは一番前の席で仏様をお迎えしました。

仏様が納められた箱の蓋が開けられた瞬間、金色の輝きが放たれ、感激に胸が震えました。

「この仏様は、大きくはたらいてくださいますよ」と住職先生がおっしゃっていたのが強く印象に残っています。

このようなおめでたい日に参拝することができ、その年の6月に結婚して、貝塚でともに暮らせるようになり、二重の喜びでした。

結婚してからは、私はお店の整理整頓を心がけ、トイレも妻と一緒に磨いています。妻の母に倣って、お写経もさせていただくようになりました。

念法信心5代目の妻は、掃除も率先して一生懸命してくれます。

念法のありがたさに感謝する毎日

夫婦で月に1回、念法寺の宿直のお手伝いを始め、行事にも参加させていただくようになりました。

平成22年、立教85年祭の本山近郊ブロック大会では、ご退堂されるご燈主様に間近でお会いすることができ、「仲ようして、頑張ってください」と声をかけていただきました。

店に帰ってみると、普段なら閑散としているはずの日曜日の夜なのに、それまでにないくらい店は繁盛していました。

あまりのありがたさに、貝塚念法寺の仏様にお礼とご報告にうかがったほどでした。

その時だけではなく、念法の行事やお手伝いに参加させてもらうと、お店の経営はもちろん、いろいろなことがスムーズに運び、楽しく幸せな毎日を送ることができて、ますます仏様の後押しを実感しています。

私の母も、春の信徒大会でコーラスに出させていただき、入信しました。母は「信徒さんは明るくて親切な方ばかりだ」と喜んで、宿直のお手伝いもさせてもらっています。

貝塚に念法寺ができたことを、いつも「幸せだね」と家族で喜び、「明るい、正しい、仲良い」日暮らしができることに感謝する毎日です。