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大難から救われ、ますます実践

K・Y(36歳 男性 滋賀県)

念法一家に生まれた私

わが家は、祖母が念法にご縁をいただいたことに始まる念法一家です。

守山念法寺が毎年本山に納めているお正月の注連縄(しめなわ)づくりに、父が参加させていただいたり、母も布教所時代から掃除や奉仕などのお手伝いをさせていただきました。

私も物心ついた頃には、母に連れられてよく守山布教所に足を運んでいました。

大人になり、結婚して実家から少し離れたところに住むようになってからも、お寺でお手伝いをさせてもらいたいと思っていたのですが、仕事の休みを希望する日が部下と重なるなど、思うように時間を作れずにいました。

ところが昨年、仏様に大難から救っていただいたことをきっかけに、お手伝いをさせてもらいたい気持ちが強くなりました。すると、不思議と休みの希望日が重ならず、お手伝いをさせてもらえるようになったのです。

雪の夜に起こった大難

大難というのは、昨年1月の雪の日に起こったことでした。

夜7時頃、勤務するガソリンスタンドで、洗車機が凍っていないか様子を見に行きました。すると、足元の水が凍っていて、私は滑って転びました。一瞬のことで、何が起こったのか分かりませんでしたが、星空が見えたので転んだのだと分かりました。立とうと思いましたが、首から下が金縛りに遭ったように動かず、1分ほど動けずにいました。ようやく動けるようになり、立ち上がると仕事に戻りました。

頭を打っていたようで痛みは感じましたが、元来、少々のことでは仕事を休みませんし、「放っておいたら治るだろう」と考え、病院には行きませんでした。

それでも、まわりから勧められるので、2日ほど経ってから病院に行きましたが、検査で異常は見当たらなかったのです。

1ヶ月を過ぎて現れた症状

それから1ヶ月あまり過ぎた頃、偏頭痛がし始め、頭の中がもやもやするようになり、3月になると、大きな釣り鐘の中に入っているような耳鳴りがするようになりました。

市販の頭痛薬は効かず、痛むのが頭なのか神経なのか分からないため、整体に行って施術を受けましたが、スッキリしません。

血圧も普段より30ほど高く、内科を受診しましたが、良くなりませんでした。

頭痛に悩まされながら、京都の本社での会議にも出席しました。その時には、視界もおかしく、おぼつかない足取りで、やっとの思いでした。

会議ではいつも活発に発言する私が、異常を悟られないように発言を控えていたので、不審に思われていたようでした。

会議後の打ち上げで、いつもは中ジョッキ5、6杯は飲むビールも、その日は2杯飲むのが精一杯。左目も腫れていたようで、見かねた同僚が「父親が病気をしたときと同じ症状だから、病院に行った方がいい」と勧めてくれて、再度診てもらう気になりました。

脳に血液が溜まっていた!

電車で何とか自宅に向かいましたが、駅についても家まで歩いて帰る気力がありません。妻に迎えを頼むと、「いつもは歩いて帰るのに、よほどしんどいんだな」と思ってくれたようで、急いで駆けつけてくれました。

深夜11時頃、病院に連れて行ってもらうと、当直医は脳外科の先生でした。

CTスキャンを撮ると、左脳に血液が100ミリリットルも溜まっていました。

「よく我慢しましたね。即入院して、手術をしないといけません」と言われたため、「明日、仕事を終えてから来てもいいですか」と私が言うと、「治ったらいくらでも仕事はできるから」とたしなめられました。

すぐにベッドに寝かされ、翌日の仕事は電話で部下に頼み、手術を待つことになりました。

順調に回復し、後遺症もなく

手術は昼の予定でしたが、たびたび様子を見に来られた先生が、よほど苦しそうだと思われたのか、朝一番の手術になり、溜まっていた血を抜いていただきました。

入院中は、妻が職場と病院を行き来して、書類などのやり取りをしてくれました。私は、1日も早い職場復帰と、店やスタッフの安全を仏様にお願いしました。

すると、順調に回復し、10日の予定が8日で退院することができました。退院後も、毎月CT検査を受けましたが、異常も後遺症もありません。

しかも、入院をきっかけに、10数年間毎日30本は吸っていたタバコをやめることができました。おかげで少々走っても息が切れず、動きも軽快です。

体を大事に、感謝の思いで教え実践

それまで、入院することなど考えもしなかった私は、体が少々辛くても無理をしていました。しかし、このことがあってからは、体調管理も仕事の1つだと考えるようになりました。

仏様からお借りしている体ですから、大事にしなければなりません。

また、家族の祈りや、まわりの方々に助けられて今があることを一層感じるようになり、困っている人を手助けさせてもらいたいという気持ちが強くなりました。

以前から、家でも職場でも、挨拶・笑顔・返事の三美人の教え実践を心がけていましたが、救っていただいてからは、仏様への感謝の気持ちがより深まり、より笑顔で、より大きな声で実践させていただいています。

こうして、お客様に「元気がいいな」と気持ちよく思っていただけるのも、幼い頃から念法の教えを聞かせてもらってきたおかげです。

これからも、まわりの方への感謝の気持ちを忘れず、実践に励んでいきたいと思います。