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親先生しあわせミュージアム

親先生に会える!五感で感じるミュージアム

平成27年(2015年)4月1日~平成28年(2016年)3月31日

親先生しあわせミュージアム
さあ、「特別拝観団参」の後半は、いよいよ「親先生しあわせミュージアム」です。このミュージアムは、ただ見るだけの展示ではなく、五感のすべてで親先生を感じ取り、今まで知らなかった親先生を再発見して、そのご存在をしっかりと自分のものにしていただくためのもの。貴重なゆかりの品々や写真、映像、音声などを、今までにないスケールで一堂に集めた1年限りのミュージアムですから、隅から隅まで見逃せない宝物でいっぱいなんです。
うわぁ!いきなり大きな親先生が、満面の笑顔で出迎えてくださっています。本山の皆さんの「おかえりなさい」も嬉しかったけど、親先生に「ようおかえり」と迎えていただけるなんて、感激です!
このエントランスだけでも、テーマ映像や戦闘帽の展示など見どころ満載なのですが、全部はとても紹介できないので、メインの展示室に移動しましょう。
中央展示室
ここはミュージアムの真ん中にある「中央展示室」です。親先生のシルエットをかたどった透明なオブジェを中心に、半円形の2つの壁に囲まれた円形のスペースになっています。
壁面にはたくさんの写真がぎっしり並んでいます。ずいぶん古い写真も多いようですが、何の写真ですか?
初親教の写真
これは初親教の写真です。全国津々浦々を回られた親先生のご親教の中でも、初親教の時に信徒と一緒に撮った写真を中心に選んで、壁一面に並べてあるんです。信徒たちは自分の支院の写真を探しては、子どものころの自分や、家族、知り合いを見つけて、とても喜んでいるんですよ。
あっ、こちらでは「これ、私の母」とお母さんを見つけた人も!親先生が初親教に来てくださった時の感動が、信徒さん一人ひとりの懐かしい思い出と重なり合って、壁面いっぱいに広がっているように感じます。
念法90年の歴史を記した大きな年表
中央展示室の壁の外側には、親先生が着用された袈裟や法衣などをはじめ、念法90年の歴史を記した大きな年表も展示されています。
年表の前では、住職先生が「わしが説明する」と、案内係の若い修行僧に代わって、親先生のエピソードを語っておられます。皆さんに伝えたい親先生の思い出がいっぱいおありなんですね!
第1展示室
次は、立教前の若き日の親先生を紹介する「第1展示室」です。親先生が大正3年に創業した「おぐら屋」の店先を再現した入り口を抜けると、親先生が若い頃の貴重な写真や、おぐら屋と初期本部道場の間取り図、幼少期から青年期の親先生の歩みを紹介するアニメーション映像などが展示されています。一番の目玉は、おぐら屋の階段。親先生や二代燈主様が実際に昇り降りされていた階段を取り外して、そのまま展示しています。創業当時からあったと言われるこの階段は、最も古い展示物であり、実際に手で触れることができる唯一のゆかりの品でもあるんです。
おぐら屋の100年を超える歴史
ええっ!触ってもいいんですか!手すりは磨き上げられたようにツルツルになっていて、おぐら屋の100年を超える歴史を肌で感じられます。それにしても急な階段ですね。親先生も二代燈主様もこの手すりをしっかりと握って昇り降りされてたんだろうなぁ……。
第2展示室
「第2展示室」は、ご親教の旅路を追体験するゾーンです。まず最初に目に飛び込んでくるのは、最後のご親教にも使われた親先生のクラウン。富山念法寺で大切に保管していたものを、はるばる本山まで運んできたんです。親先生はいつも、随行員に挟まれて後部座席の真ん中にお座りでした。そこは車の中でも一番クッションの悪い座席なのですが、不平ひとつおっしゃらずに全国を巡ってくださったのです。
さすが親先生……。とても真似ができないなぁ。30年以上前の車とは思えないくらいピカピカで、今にもドアから親先生が降りてこられそうな気がします。
お駕籠
これは、十津川念法寺前の急坂を昇り降りするために親先生にお乗りいただいたお駕籠です。後ろのスクリーンには、実際に急坂を昇り降りするお駕籠の映像が映っているのですが、実はこの映像、昨年実施した「念法の至宝発掘プロジェクト」で新たに発見されたものなんですよ。
親先生は笑顔で扇子を振っておられて、お駕籠を担いでいる信徒さんたちもとても嬉しそうですね!
昭和20~30年代の三等列車の座席を再現したコーナー
こちらは、昭和20~30年代の三等列車の座席を再現したコーナー。固くて狭い座席、垂直の背もたれの夜行列車に夜通し揺られてご親教に向かわれた親先生のご苦労を、座席に座って追体験することができるんです。
今の列車に比べると、すごく窮屈で長時間乗るのは大変そう……。でも、座席に座ってみた皆さんは、少しでも親先生と同じ体験ができたことを心から喜んでいるようですね。
第3展示室
「第3展示室」は、御教えのゾーンです。ご法話でお使いになった「お多福」や「さいころ」をはじめ、親先生ご自身が教えを実践された証である「ボロボロになるまで使い古された帯」や「何度も繕った足袋」などを展示しています。この展示室の目玉は、ご法話をされる親先生の映像がお説教机の後ろに浮かび上がる「バーチャルご法話」と、親先生のご法話音声をヘッドホンでじっくり拝聴できるコーナー。親先生のご法話を聞いたことがある人にはとても懐かしく、初めてお声を聞く若い世代には新鮮な驚きがあるのではないでしょうか。
ご法話に耳を傾ける
お年寄りから子どもまで、皆さん真剣にご法話に耳を傾けています。私も初めて聞きましたが、内容を知っているご法話でも、親先生のお声で聞くと何倍も説得力があって、つい時間を忘れて聞き込んでしまいますね。
第4展示室
雰囲気が変わって、こちらは親先生の日常を再現した「第4展示室」。文机や碁盤、湯呑みなど普段お使いになられた品々や、リラックスされた日常風景の写真の展示をはじめ、障子には、四季折々の親先生のお姿を描いた影絵が映し出されています。
わぁ、プライベートの親先生もお茶目でステキですね!影絵はとてもリアルで、障子の向こうに本当に親先生がいらっしゃるみたいです。
体験展示ゾーン
さあ、いよいよ最後の体験展示ゾーンです。最初は、極楽浄土を描いた壁画の中に隠れておられる親先生を見つける「親先生を探そう」のコーナー。備え付けのタブレットパソコンを壁画に向けると、あら不思議、誰もいなかった場所に親先生が飛び出してこられるんです。
すごい!いろんな場所に隠れておられますね。あっ、二代燈主様もいらっしゃった!こっちの池では鯉も飛び跳ねていますよ!
笑顔の花曼荼羅
こちらは「笑顔の花曼荼羅(まんだら)」です。壁面に映し出された親先生のまわりを取り囲んでいるのは、入場者の笑顔の写真。後ろにある撮影ブースで写真を撮ると、親先生の頭上にキラキラ輝きながら写真が飛び込んでくるんです。
うわぁ、皆さんの笑顔の花が満開ですね!親先生と並んでいるところを撮った写真は、きっといい思い出になるでしょうね。
ミュージアムカフェ&ショップミュージアムカフェ&ショップ
さて、ここは「ミュージアムカフェ&ショップ」。無料のコーヒーやお茶を飲んだり、ここでしか手に入らない限定グッズを買ったり、ゆったりくつろぐ人たちでいっぱいです。「特別拝観」と「親先生しあわせミュージアム」を巡る1日で、親先生を心と体でたっぷりと感じた皆さんは、とても満足そうです。でも、私はちょっと心残りかな。だって、「親先生シアター」の映像もほとんど見てないし、ご法話も全部は聞けなかったし、他にもいろいろ見逃したことがありそう……。また時間を作って、親先生にゆっくり会いに来なくちゃ!

インタビュー

ご家族(兄、妹、子どもたち:香住念法寺)

ご家族(兄、妹、子どもたち:香住念法寺)

ミュージアムは品物がきちんと整えられて展示されていて感心しました。車もピカピカですごく良かったです。(兄)

子どもの頃にご親教で何度もおうかがいをしてもらい、親先生のことはよく覚えていたので、とても懐かしく感じました。(妹)

親先生のお着物を近くで見られて感動しました。

第4展示室の普段の親先生が、とても身近に感じられました。

本当の幸せって何だろう、という思いが湧き上がってきました。

親先生の思いに直接触れることができたので、その思いを生活に取り入れて、住みよい世の中づくりのために頑張りたいと思います。

女性信徒

ミュージアムは今日で3回目。最初は主人と来て、親先生をいっぱい感じられて嬉しかったので、次は母を連れて来て、今日は子どもや孫と一緒に来ました。親先生を身近に感じられるのがとてもありがたく、団参以外でも何度でも来たいと思っています。

女性信徒(野間谷念法寺)

開山堂、二代様堂、六角堂をゆっくり拝観できて、「あぁ、本山の中に置いてもらってるなぁ」と実感して、豊かな気持ちになりました。ミュージアムには懐かしい写真がいっぱいあるのですが、とても見きれなかったので、もう1回、ゆっくり拝見しに来たいと思います。