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高圧電流に触れたのに

N・H(66歳 男性 石川県)

手がビリビリとしびれて

昨年11月のことです。

私はある工場で、老朽化した変電室を撤去する作業をしていました。

その際、コンデンサーのスイッチボックスや電線に触れると、手がビリビリとしびれました。

少し驚きましたが、工場の担当者から事前に「電気は切ってあります」と連絡を受けていたので、電気の残留が流れているのだと思い、アースで地面に放電させながら、気にせずに作業を続けました。

残留した電気でビリビリすることは珍しくないからです。

しばらくして、同じ敷地内にある隣の工場で作業している方から「電気が来なくなったので見てほしい」と連絡があり、一旦作業の手を止めてそちらに向かいました。

真っ黒焦げになっていたはず!

現場に着いて変電室などを調べていると、その工場から私が作業をしていた変電室に、3,300ボルトの高電圧が流れていることがわかり、ビックリしました。

触れれば一瞬にして真っ黒焦げになっていたはずです。残留だと思っていたのは、実は高圧電流だったのです。

その旨を工場の担当者に伝えると、他の建物の変電室から電気が送られることは本来ありえないため、不測の事態に非常に驚いていました。

そして、あわてて駆けつけて電源を切り、私が作業していた変電室に高圧電流を流していたケーブルを切断しました。

持ち場に戻り、作業を再開した私は、ただ驚くばかりでした。

仏様の守護で大難が無難に

しかし、時間が経つにつれて、私は事の重大さに気付き始めました。

「あんな高圧電流が流れていたのに、私は本当に生きているのだろうか。夢、幻ではないのか」と思ったのです。

どう考えても、念法ご本尊様、親先生のおかげとしか考えられません。大難を小難に、いや、無難にしていただいたのです。

その時、私は星まつりの肌守りを身に付けていたため、ありがたさを感じて感謝の気持ちで胸がいっぱいになり、すぐにお礼のために念法のご眞言を称えました。

それまで、仕事をして、終わったら家に帰るという日常を、当たり前のように思っていましたが、そうではなく、仏様に護られているからこそなのだと実感しました。

お寺のお手伝いは夫婦で楽しく

その1週間後には、舞鶴念法寺の創立60周年を祝う行事がありました。

二十五菩薩おねり供養・稚児行列では、私が支部旗を持つお役、妻が侍僧(じそう)のお役をいただき、感謝の気持ちを込めて勤めさせていただきました。

私が念法の仲間に入れていただいたのは、平成6年のことです。妻の病気がきっかけでした。

入信してからは、月例祭への参拝はもちろん、清掃や行事の準備など、いろいろなお手伝いをさせていただいていますが、お寺にいるだけで心が弾み、何をさせてもらっても楽しいです。

住職先生からご指導いただき、「挨拶・笑顔・返事」の「三美人の教え」を、家庭だけでなく職場でも実践させてもらっています。

三美人の教えで職場も家庭も極楽に

職場では以前、私も含めて挨拶の声が小さく、社員同士のコミュニケーションがうまく取れていませんでした。

しかし、二代燈主様から「三美人の教え」の実践方法を教わり、「私だけでも大きな声で挨拶させてもらおう」と思い、教わった通りに実践しました。

最初、同僚は一瞬驚いた表情をしましたが、笑顔で挨拶をしてくれました。そして、皆が大きな声で挨拶をするように変わっていったのです。

今では、職場の雰囲気が明るくなり、コミュニケーションがうまく取れるようになったせいか、些細なミスも少なくなったように感じます。

また、明るい気持ちで得意先を回れるので、会社の評判も良くなりました。

そして家では、妻が一生懸命に教えを実践してくれています。おかげで心が安らぎ、家庭も極楽になりました。