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仏様を信じて、明るい家庭に

K・N(44歳 女性 東京都)

夫の母、妹から念法のご縁が

私は昭和63年に結婚しました。

長男の出産を控えていた平成4年、主人が交通事故に遭ったことをきっかけに、私の実家で両親、妹家族との同居が始まりました。

ところが、主人と私の両親は折り合いが悪く、夫婦喧嘩もたびたびとなり、半年後には大分県の主人の実家に夫婦で帰りました。

半年ほどで主人の体調も落ち着き、再び私の実家に戻って同居生活となりましたが、ギクシャクした関係は続きました。

月日は流れ、平成19年7月に、離婚話が持ち上がるようになり、主人は実家に帰省しました。

主人が母親に事情を話すと、「挨拶の実践」を勧められたそうです。実は、主人の妹の嫁ぎ先が念法一家だったため、まず義妹が信心に目覚め、やがて別の信仰を持っていた主人の母も念法の仲間になっていたのです。

初めての念法寺で入信を決意

数日も経たないうちに意気揚々と帰宅した主人は、出かけた時の様子とは一変して明るく活気に満ちていました。翌朝になると元気よく「おはようございます」と挨拶するので、呆気にとられ、白々しいと感じました。

その後も主人は毎朝、元気よく挨拶を続けましたが、こちらがこんな具合なので、だんだん落ち込んでいきました。

私は、義母が別の信仰をしていた頃に送ってくれた本で体験談を読み、他人事だと思いながらも「こんな風に変われたらな」と願っていました。

翌月、夫婦で大分へ帰省した時、義母から「念法の話を聞いてきてごらん」と言われ、自宅から近い念法寺に2人でお参りすることにしました。

お寺に一歩足を踏み入れた瞬間、「空気が違う」と感じ、驚きました。なぜか、心が洗われ、肩の荷が下りるような感じがして、気持ちがフッと楽になりました。

住職先生のお話をうかがった帰り道、早速義妹に連絡し、入信させていただくと伝えると、とても喜んでくれました。

実践やお手伝いで気持ちが穏やかに

入信後は、感謝の言葉や挨拶の実践を、まず夫婦揃ってさせていただくようになりました。

それまでも子どもたちとは「おやすみなさい」と挨拶はしていましたが、より心を込めてするようになりました。

入信したら他に何をどういう風にしたらいいか、よく分からなかったので、義母や義妹と連絡を取り合いました。

また、子どもたちを連れてお寺の行事に参拝すると、信徒の皆さんが「よく来てくれたね。ありがとう」と温かく迎えてくださいました。

お寺のお手伝いをさせていただくと、そのたびに心が晴れ晴れとして、気持ちが少しずつ穏やかになっていったように感じました。

主人も、イライラする気持ちを徐々に抑えられるようになり、夫婦喧嘩も減っていきました。

孫の難病で実感した仏様の守護

その後、長女が結婚し、平成22年10月に男の子を出産しました。とても嬉しかったのですが、6〜7ヶ月になっても首が座らず、不安を覚えるようになりました。

10ヶ月を迎えた頃、いろいろ検査してもらった結果、滑脳症(かつのうしょう)と診断されました。これは、笑う、口から食事をいただく、歩く、といったことができず、次第に症状が悪化していく難病です。

私はとてもショックで、その事実を受け止められず、念法寺の副住職先生に思いを聞いていただきました。先生は、私の気持ちを受け止めてくださり「意味があって、伝えたいことがあって生まれてきているんですよ。Kさんは仏様といつも一緒なんだから、どんと構えて見守ってあげましょう」とおっしゃいました。

その一言で気持ちが前向きに変わり、お医者さんの言葉を思い出しました。

実は、孫は笑うことができ、離乳食を食べることもできるので、お医者さんが「どうしてだろう? 不思議です」と驚いていたのです。

難病ではあっても、孫は仏様に護っていただいているのだな、と実感できました。

家族の団結で苦境も和やかに

孫の難病が分かってまもなく、主人が経営する会社が倒産しましたが、「恨んでも始まらない。感謝でいこうね」と家族で話し合いました。

難病に倒産、どん底の生活のはずなのに、孫の病気をきっかけに家族が団結していたので、気持ちは楽で、家の中は和やかでした。

そして、主人はタクシー運転手として再出発することになりました。毎朝、親先生のお写真にご挨拶してから出勤しています。

法座で「タクシーに乗ってくれる方も何かのご縁」という話を聞き、車内には「お客様の今日一日がいい日になりますよう願っています」という言葉を掲示しています。

どんなお客様にも、念法の教えに沿った挨拶を心がけ、嫌なことを言われても笑顔を絶やさないでいると、「ありがとう。運転手さんで良かったよ」とお礼を言ってもらえるそうで、仕事がとても楽しいと言っています。

多くの人の幸せを願って

その後、お寺にお参りする交通費さえ大きな負担となるため、毎月自宅で法座を開かせてもらうことにしました。

主人や長男、長女、孫も参加し、仏様のお話や体験談をうかがうことで、気持ちに余裕が生まれたと思います。おかげで、より一層教えを意識し、実践を心がけるようになり、家庭はますます明るくなりました。

これまで、いろんな悩みや苦しみを経験しましたが、仏様を信じていなかったら、こんなに穏やかに居させてもらえなかったと思います。

世の中には、私のように悩み苦しむ人が大勢います。こうした方々が念法の仏様とご縁を結び、幸せになってほしいと願わずにはいられません。

念法の輪が広がり、多くの人が幸せになれるよう、教え実践やお手伝いを精一杯させていただこうと思っています。