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念法への導きで自分も成長

K・H(30歳 男性 埼玉県)

お寺に参拝して気付いた感謝の思い

私は念法信心2代目です。

就職前は毎月お護摩に出仕して、就職を祈願していましたが、今振り返ると、その頃は自分のお願いばかりしていました。

実家では念法の法座がたびたび開かれ、教えを耳にしていましたが、私は熱心に参拝する気にはなれませんでした。

大学を卒業して就職すると、母は話をするたびに「朝霞念法寺でお手伝いをして、たくさん徳を積むように」と言います。私がお寺にお参りするととても安心するので、昨年から休みの日に、住職先生の運転手や、宿直のお手伝いをさせてもらうようになりました。

それまでは、「自分はどんな仕事でもやっていける」「もっとお金がほしい」と思い、働けることや、まわりの人との付き合いを当たり前のように思っていました。

しかし、お参りをして、住職先生のお話や、信徒さんの体験談を聞くうちに、自分は感謝が足りなかったことに気付き、これまで育ててくれた両親に対しても、感謝の思いを強く持つようになりました。

仏様のおはたらきを実感

教えの理解が深くなり、「1人でも多くの人に念法知ってもらい、幸福になってもらいたい」と思っていた矢先に、驚くような出来事がありました。

仕事で知り合って3週間の男性が、念法に入信してくださったのです。

この方と仕事をともにしたのは1週間です。その後、一緒に食事をした時に「人が信じられない」と悩みを打ち明けてくれました。

そして、いろいろ話すうちに「自分を変えたい、人生を良くしたい」と言うので、念法のことを話すと、彼は素直に話を聞いてくれて、お寺に行きたいと言うのです。

こんな思いになってくれたことが嬉しくて、その日は私の家に泊まってもらい、翌朝、出勤前に一緒に参拝しました。

「どうしたらいいですか」と尋ねる彼に「一番いいのは入信すること」と話すと、「それならすぐに入信します」と言ってくれたのです。

私は本当に驚きました。「人を信じられない」と言っていた彼が、知り合ってすぐの私の言葉を信じるはずがありません。

「自分を変えたい」という彼の本当に素直な気持ちに、仏様がおはたらきくださったのだと実感しました。

彼の入信が気付かせてくれた

今では、毎月の月例祭に、彼と一緒に参拝させてもらっています。

それまで、お墓参りくらいしかしていなかった彼が、月例祭の時は必ずご先祖様の回向(えこう)を申し込んでいます。また、4月からは毎月、お写経1巻を一緒にさせてもらっています。

お寺で会うたびに明るくなっていく彼を見て、とても嬉しく思っています。

彼と一緒に住職先生のお話を聞き、彼の素直な振る舞いを見ているうちに、彼の入信は、私のためだったのではないかと思うようになりました。

仏様が、私に足りないものを気付かせ、素直な心や感謝する心、そして、人の幸せを祈る心を、少なからず与えてくださったように思うのです。

私は今、いつもこのように祈らせていただいています。「どうか仏様、彼に念法のありがたさを分かってもらえますように。この後もずっと念法の信心を続けてもらえますように。そして、彼が幸せになりますように」