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感謝と笑顔、優しい口調で

S・A(29歳 女性 京都府)

女性で初のお役をいただいて

私は、お菓子の製造工程で働いて11年目になります。工程のリーダーをしていましたが、昨年の9月1日付けでライン管理のお役をいただきました。

突然のことだったので私はとても驚きました。しかも、その工場では、女性としては私が初めてライン管理になったのです。

まさか自分がなるとは思ってもいませんでしたし、私より長く勤めている方もおられます。私は、まわりからいろいろ言われないかと不安を覚え、念法寺にお参りしました。

住職先生に相談させてもらうと、「悩んでいることを仏様に聞いてもらって、任せきったらいいですよ」とご指導くださいました。

私は「自分一人で悩んでいるからモヤモヤするんだ。何かあったらお寺に来させてもらおう」と思いました。すると、不安が消え、安心してお役を勤めることができたのです。

感謝と笑顔で勤める毎日

私の家は念法一家です。

勤務中は、首から提げる認証カードのケースに念法バッジを入れることを心がけています。毎日肌身離さず持たせてもらうと、安心なのです。

自分でも不思議なのですが、なぜかライン管理のお役をいただく少し前から携帯していました。

また、感謝させていただくことも心がけています。世間では、上の立場になると自分のことを偉いと思い違い、感謝の心を忘れがちな人もいます。

私は心がけとして、働く社員の姿を見ては、「ありがたい」と心の中で合掌し、無事に勤務が終われば「ごくろうさまでした」「ありがとうございます」と声をかけさせてもらっています。

そして心の中では、「無事に仕事を終えることができました、ありがとうございます」と、仏様、親先生にお礼を申し上げています。

また、現場を回りながら笑顔で声掛けをするようにしているおかげか、「Sさんは話しやすい」と言っていただいています。

ご眞言を称え、優しい口調で

職場に休憩時間を守らない人がいるのですが、私は見て見ぬふりをしていました。

ある日、「注意すべきじゃないか」と指摘されたため、やんわりと注意しましたが、残念ながら聞き入れてもらえませんでした。

「これは、本人たちだけを呼び出して、言わせてもらわないといけない」と思い、ハッキリと注意することにしました。

そして「言い過ぎず、私の思いがちゃんと伝わりますように。ケンカになりませんように」と、仏様、親先生にお願いし、念法のご眞言を称えてから本人たちと会いました。

すると、不思議と気持ちが落ち着いて、相手の目を見て、優しい口調で、そしてハッキリと伝えることができたのです。

それからは、その人たちも休憩時間を守ってくれるようになりました。

私は、仏様はいつも見護っていてくださるんだなと、つくづく感じました。

これからも、感謝の心を忘れず、笑顔と優しい口調で接する努力を続けていきたいと思います。