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大難が無難に

K・T(28歳 男性 長野県)

交通事故で車が大破

私は昨年8月の夜、長野市内で交通事故に遭いました。

自宅に向かって車を走らせていると、交差点で対向車が突然、右折してきました。驚いた私はブレーキを踏み、対向車を避けようとハンドルを切ったのですが、衝突して弾かれ、信号機に正面衝突してしまいました。

運転席のドアが開かなかったため、どうにか助手席側から降りると、間もなく救急車が到着しました。

救急隊員に「運転手はどなたですか?」と尋ねられたので、「私です」と言うと、とても驚いていました。

それもそのはず、私の車は大破していたのです。車の前部が潰れ、ガラスが散乱し、エアバッグが窓からはみ出していました。

仏様が護ってくださった!

私は救急車で病院に運ばれました。

病院で救急隊員が医師に事故の状況を説明するのを聞くと、命を落としてもおかしくないくらいの大事故でした。

レントゲン検査やMRIなど、2時間に及ぶ精密検査の結果、どこにも異常はなかったのですが、入院して様子を見ることになりました。

病室のベッドで、改めて自分の腕や脚などを見てみましたが、傷もなく、動かしても痛くありません。意識ははっきりとしており、むち打ちの症状もありませんでした。

あれだけの事故で、体が何ともないのは不思議でしたが、私の車には念法の守護符を付け、私自身は星祭りの肌守りを身に付けていたので、「仏様が護ってくださったんだ」と思いました。

日頃から「仏様は大難を小難に、小難を無難にしてくださる」と教わっていますが、今回の事故では「大難を無難にしてくださった」と感じ、仏様、親先生に感謝しました。

大切なレースのドライバーに抜擢

思えば、高校1年生のときにも、大事故から護られた経験がありました。

幼い頃から車が好きだった私は、ソーラーカーを制作してレースに出場するクラブがある高校に進学しました。そして、7月に秋田県で開催される2時間耐久レースのドライバーに、いきなり抜擢されたのです。

レースには80ものチームが参加し、海外チームや大手自動車メーカー2社も参戦するなど本格的です。コースには3キロの長い直線があり、最高速度は時速80キロにもなります。

年間の大会では最大の規模で、3年生にとっては大切な最後の大会だったので、私はお寺でご祈願を申し込んでレースに臨みました。

開始直前に起こったトラブル

いよいよレース開始5分前となり、運転席に乗り込んでハンドルを握ると、なんと、ハンドルがポキッと折れてしまいました。

アルミ製のハンドルが折れるなんて、普段はありえないことなので、私は焦りましたが、仲間に伝えて急いでハンドルを交換してもらうことにしました。

しかし、修理中にレースが始まってしまい、ようやく乗り込んだときにはレース開始から20分も過ぎていて、トップに1周近く遅れを取っていました。

最後の1周で逆転優勝!

スタートは遅れましたが、参加チームには高校や大学のチームも多く、コースから外れたりスピードが遅かったり、マシントラブルで棄権するチームもあり、どんどん追い抜くことができました。

無我夢中で運転していると、ぐんぐん順位が上がり、気がつけば3位になっていたのです。

前を走っているのは、大手自動車メーカー2社の車だけでした。ところが、残り時間がわずかになって、1台が事故を起こしてリタイヤしたのです。

私の前には1台のみ。そして最後の1周でハプニングが起こりました。なんと、前の車がパンクしたのです。

私はその横を通り過ぎ、ついにトップに躍り出て、逆転優勝を果たしたのでした。

開始前にハンドルが折れたおかげで

奇跡としか言いようのない優勝でした。

運転席から出ると、みんなが駆け寄ってきて大喜びしました。3年生の引退レースを劇的な形で終えることができ、本当に感激しました。

しばらくして落ち着いてくると、「ハンドルが折れたのが最初で良かったね。レース中だったら事故になっていた」という話になりました。

最高速度が時速80キロにもなる走行中にハンドルが折れたら、コントロール不能になり、大事故になってもおかしくありません。

よくよく考えたら、ハンドルが折れた部分は、車の守護符をかけていたところでした。仏様が護ってくださったのです。

みんなが仏様に護られる世の中に

私は今、保険の仕事をしています。

仕事で東京や大阪まで車を走らせるので、1ヶ月の走行距離は約5千キロになり、計算してみると、運転免許を取って10年ほどで50万キロも走っていました。

一般のドライバーの年間走行距離は約1万キロなので、私は50年分も走っているのです。

それで事故に遭ったのは、冒頭の1件のみなのですから、とてもありがたいことです。

みんなが念法の教えを実践し、私のように、仏様、親先生に護っていただけたら、もっと平和で幸せな世の中になると思います。

そのためにも、自信をもって念法のことを伝えられるようになりたいと思っています。