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親先⽣に守られて不登校を克服

Y・M(14歳/男性/兵庫県)

友だちのいじめで不登校に

ある⽇、学校で仲良くしていた友だちが、ちょっとしたいじめをしてくるようになりました。例えば「おまえ、存在うすいんや」とか「学校来んな」とか、僕が嫌がるようなことをいろいろと⾔うのです。

最初はガマンしていたのですが、いじめはどんどんひどくなっていきました。⾃転⾞を倒されて、その上を⾃転⾞で踏まれたり。テストの点数が僕より悪かったら、僕の答案⽤紙を⾜で踏んでぐちゃぐちゃにされたり。⼀緒にやっていた野球の部活動でも、いろんな嫌なことをされました。

そして僕は、とうとうガマンができなくなって学校を休んでしまったのです。

念法寺に通う⽇々

⼀度学校を休んでしまった僕は、なかなか⾏くことができなくなりました。「学校での楽しいことも、今はやりたくない。みんなとも会いたくない」そんな気持ちになって、学校に⾏く気が全く起こらず、みんなと⾏くはずだったスキー合宿にも⾏けませんでした。でも、どういうわけか、全く後悔する気持ちにはならなかったのです。

学校を休んでいる間、僕は毎⽇のように念法寺に⾏って、必ず「どうか友だちが僕をいじめてきませんように。友だちがいい⼼に変わりますように」と仏様にお祈りを続けていました。

そして、お寺の掃除をしたり、住職先⽣のお話を聞いたりして過ごしていましたが、なかなか学校に⾏くことができないまま、とうとう2ヶ⽉が過ぎました。

気持ちに変化が

そんなある⽇、「総本⼭⾦剛寺には、若い⼈の相談に乗ってくれる先⽣がいるので、⼀度お話をしてみませんか?」と、副住職先⽣に声をかけていただき、本⼭に⾏って相談してみることにしました。

僕が⾃分の思っていることを話すと、本⼭の先⽣は「学校に⾏くのは、ゆっくり休んでからでいいよ」と⾔ってくれました。そして「もし学校に⾏きたくなったら、毎朝、仏様にお願いをしてから⾏くといい」と、仏様へのお願いの仕⽅を教えてくれました。

すると、どういうわけか⼼が和らいで、学校へ⾏ってみようかな、と思いはじめました。本⼭の先⽣のお話を聞いて、何となく安⼼したのかもしれません。

親先⽣はすごい!

それから毎⽇、 親先⽣のお写真に熱いお茶やコーヒーをお供えするようになりました。すると、親先⽣がニコッと笑ってくれているように思えるのです。しかも、お供えしたコーヒーは、時間とともにまるで⼀⼝ずつ飲んでいるように減っていきました。そんなことがあって、僕は親先⽣、仏様は本当にいるんだと⼼から思うことができたのです。

そして本⼭の先⽣に電話をして「明⽇から学校に⾏きます」と伝えると、先⽣は「⼼に思ったことを全部、親先⽣に聞いてもらうといいよ」とアドバイスをくれました。

翌朝、親先⽣のお写真に向かって思っていることをお話してから、久しぶりに学校に⾏きました。すると、友だちは驚くほど変わっていて、優しく接してくれるようになっていました。本当にビックリです。

「きっと親先⽣が守ってくれたんだ、親先⽣のお⼒は本当にすごいなあ」と、僕は感激しました。今、毎⽇楽しく学校に通えるのも親先⽣のおかげだと⼼から感謝しています。