社会貢献交流事業
念法眞教では、地域に開かれたお寺づくり、社会に信頼される教団づくりをめざし、社会貢献交流事業に取り組んでいます。
仏教の智慧を伝える教団として~仏教文化講演会
全国各地の会場で、年間約120回にわたって開催している「仏教文化講演会」では、暮らしに役立つ仏教の智慧や考え方を、身近な話題を通して分かりやすく紹介しています。
お釈迦様ご生誕時の言葉と伝わる「天上天下唯我独尊」の本当の意味や、「ありがとう」と口に出して言うことの大切さなど、日常生活に生かせる実践的な仏教の教えを、来場者と交流しながら楽しく説いています。
多くの人が仏教徒でありながら、ともすれば仏教の智慧を忘れてしまいがちな現代社会。気軽に仏教に触れ、その智慧に学ぶ機会を少しでも増やすことで、安らぎのある社会づくりに貢献できるよう、取り組みを続けています。
地域の身近なお寺として~総本山金剛寺の取り組み
総本山金剛寺では、地域の方々と交流する催しを、春と秋の2回開催しています。
花びより金剛寺
4月上旬に開催する「花びより金剛寺」では、地域で活動するサークルや、高校生・中学生がステージで踊りや演奏などを披露し、地域を中心とする多くの来場者でにぎわいます。
大阪市消防局からは「地震体験車」が来場し、リアルな大地震体験を通じて、防災意識を高めることができる貴重な機会となっています。
また、お釈迦様の誕生を祝う「仏生会」には、大阪府佛教青年会・大阪市仏教青年会の僧侶が多数参列。地域の氏神である鶴見神社の地車(だんじり)も来場するなど、宗教・宗派を超えた交流も広がっています。
ほの灯り金剛寺
一方、9月下旬に開催する「ほの灯り金剛寺」は、幾千もの灯りに照らし出された境内で、心静かに祈りを深める催し。
願い事を書いた灯りが数多く奉納され、小さな願いが大きな祈りとなって、念法ご本尊に届けられます。
このように、祈りを通して多くの方々と交流し、共感し合える場を提供することも、教団としての地域・社会への貢献と考え、取り組みを続けています。
また、総本山金剛寺は、地域の災害対策拠点として、災害発生時の救出・救護・復興に協力する「鶴見区災害時地域協力貢献事業所」にも登録されています。
地域に開かれた学びの場として~総本山金剛寺の取り組み
総本山金剛寺は、地域の学校の「校外学習」の訪問先に選ばれるなど、地域に開かれた学びの場としても、広く活用されています。
「校外学習」大阪市立茨田中学校
令和2年11月13日、大阪市立茨田中学校(鶴見区横堤)1年生の生徒たちが、念法眞教総本山金剛寺において、校外学習を行いました。
同校の校外学習の目的は、以下の3点。
- 自己決定を通じた取り組みを通して、主体性を育てる
- 班員との共同作業を通じて、協調性を育てるとともに、集団へ参加する喜びと、協力することで得られる達成感に気づかせる
- 地域の良さを知り、郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度を育てる
この目的に沿い、生徒の自己決定により訪問地を選び、学校と金剛寺が事前に綿密に打ち合わせを重ねて、校外学習が実施されました。
今回は、先生を含む73名が来訪。念法ご本尊様のおそばで極楽浄土を体感できる「祈願本堂」、令和にゆかりの梅の花の歌など万葉集の和歌をモチーフにした欄間が並ぶ「万葉回廊」、仏教伝来を描いた大作「聖域巡礼壁画」など、金剛寺の諸堂に参拝、拝観しました。
真摯な学びの姿勢で金剛寺内を巡った生徒たちは、文化、伝統、芸術に込められた厳かな祈りを肌で感じるとともに、仏教についての認識を新たにしたようでした。