教育係として日々勉強
N・M(48歳 女性 大阪府) |
教え実践でいじめが無くなった
私は以前、電話のオペレーターとして働いていました。その会社は退職率が高く、理由の多くは先輩たちのいじめでした。
パソコンソフトの入力など、分からないことを尋ねても無視されたり、教えてもらっていないことなのに「そんなことも分からへんの!」と嫌味を言われたり、失敗すると「なに失敗してるの!」と大きな声で怒られました。
私は「このような職場で勤めていくには、教え実践を一生懸命させてもらい、仏様に護っていただくしかない」と思い、まず早起きを実践して始業時間までに掃除を済ませ、「挨拶・笑顔・返事」の「三美人の教え」も徹底して実践しました。
すると、少しずつ会社の雰囲気が変わり、先輩方がいじめをやめたり、会社を辞めていったりして、ついには、いじめが無くなったのです。
仏様のおはたらきには驚くばかりでした。
元同僚の紹介で今の会社に
やがて私は新入社員の研修を任せられるようにもなり、社長さんからは「Nさんが入社してから会社の質が良くなってきた」と褒めていただきました。
そして「営業時間外の留守番電話にNさんの声を使いたい」と言われ、私の声でメッセージが流れるようになり、大変良い経験をさせていただきました。
ところが、その会社はとても忙しい上に、日曜日もほとんど休みがないため、一番仲良くしていた同僚が辞めてしまったのです。
私も「体がついていかない」と思いつつ働いていましたが、家族にも大変心配をかけていましたので、結局は辞めることになりました。
そして、仲が良かった同僚の紹介で、昨年6月から現在勤めている大手通信販売会社に正社員として採用していただいたのです。
電話オペレーターの教育係を担当
私の部署は、ご利用いただいたお客様に再度営業のお電話をさせていただくオペレーターの教育を担当しています。
その教育係になるまでに3ヶ月の研修がありました。その間に会社の業務内容を把握し、私自身も電話業務を1ヶ月担当して目標金額を達成しなければならないという、高いハードルがありましたが、仏様のおはたらきのおかげもあり、すべてクリアさせていただきました。
当時の上司はワンマンな一面があり、オペレーターの方に「とにかく言う通りにすればいいのだ」といった指導をしていました。
私も上司から「オペレーターになめられてはいけないので、命令口調で話すように。『○○してください』ではなく、『○○すること』と話すように」と何度か指導を受けていました。
丁寧な言葉遣いで上司も変化
本当は丁寧な言葉遣いをさせてもらいたかったのですが、それでは上司の指示を無視することになり、上司を立てていないことになります。
そこで私は、同じ言葉遣いでも語尾を上げて、なるべく優しい口調で話すよう心がけましたが、オペレーターの方々になかなか受け入れてもらえませんでした。
そのような状況でしたが、私は「三美人の教え」の実践を怠らず、お客様やオペレーターの皆さんの幸せを、毎日仏様に祈らせていただきました。
また、「オペレーターさんにとって一番良い言葉を使わせてください」とお願いしていました。
そして、徐々に『○○してください』と丁寧な言葉遣いをさせてもらうようにすると、皆さんの反応が良くなり、「Nさんの指導が一番分かりやすい」という声が上がってきました。
退職されたオペレーターの中には、「Nさんのような教育担当を増やすべきだ」と書いた手紙を会社に送ってくださる方もいました。
すると、上司が指導方法を見直し、相手が納得できるような言葉遣いを選んで話されるようになったのです。
私は「仏様のおかげだ」と感激しました。
新たな試練に囚われる日々
仕事中、私はオペレーターの後ろを回りながら、お客様との会話を聞いてはアドバイスをしたり、元気のない方には「何かあったのですか」と話を聞かせてもらったりしています。
一人ひとりに合った指導方法を見つけないといけないので簡単ではありません。私自身が毎日勉強させていただいています。
そして、100人近くのオペレーターが仕事をしている様子を見ながら、その後ろ姿に向かって念法のご眞言を称えさせていただいています。
そのような日々の中、新たな試練が訪れました。今年の3月頃から入社した教育係の女性の行いが気になりだしたのです。
彼女は忙しい時でもマイペースで、頼まれた仕事は間違う、オペレーターにはくどくどお説教をする、などなど。私はその姿に囚われ、イライラしながら仕事をするようになってしまいました。
相手は自分を映す鏡
お寺の住職先生に相談させていただくと、「相手は自分を映す鏡であり、その姿を仏様が見せてくださっていることに感謝させてもらいましょう。相手と同じ種を持っているから、見させてくださるのです。そのことを心から喜べるように仏様にお願いしましょう」とご指導くださいました。
翌日、出勤しただけで仕事の準備もせず「疲れた」と言う彼女に、いつもならイライラしていたところでしたが、自分でも不思議なくらい腹が立ちませんでした。
彼女に対しても感謝の気持ちを持たせていただこうと思うようになり、毎日それを意識していると、客観的な目で見ることができ、冷静に話ができるようになりました。
それから1ヶ月ほど後に、彼女は家庭の事情で急に仕事を辞めることになりましたが、それを「寂しいな」と思えるくらい、私は変わっていました。
今振り返ると、もっと教えを実践できる自分に変わるために、彼女がいてくれたのだと思います。
『旅からすの歌』に感謝
私は毎日、自宅で『旅からすの歌』を歌い、踊っています。
ある日、3人のオペレーターが1件も販売できずに困っていた時に、その後ろにいた私が、心の中で必死に歌い、小さな手振りで踊ると、不思議なことに3人がほぼ同時に契約を取れたのです。
昭和25年に親先生が『旅からすの歌』を感得された時、夢の中で「旅からすの歌を歌い、踊りを踊り、日本の再建に努力するものは、伊勢の大神をはじめ、日本国中、八百万の神々が守護して悪事災難を逃れさせ、病も治す」と、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)のお告げがあったという話を思い出し、あらためて『旅からすの歌』のありがたさに感謝しました。
これからも、親先生の「仏さんが見てはる」というお言葉を信じて、多くの方の幸せを祈りながら、日々教えを実践していきたいと思います。