洗心浄語 開祖がお話しになったご法話の一節をご紹介いたします。

獅子身中の虫

獅子身中の虫「獅子身中の虫」という言葉がある。
百獣の王と言われる獅子は、外敵の何ものにも負けないが、体の中にわく虫によって身を滅ぼす、という意味や。

それと同じこと、一つの国でも、外からはなかなか滅ぼすことは難しいが、内部に裏切り者が出てくると、たやすく滅亡する。
一つの団体でもそうや。外からつぶそうと思っても、なかなかつぶれない。
しかし、内部でいがみ合ったり、権力闘争をやりだすと、あっさりつぶれる。

また、個人としても、どんなに社会的にいい仕事をし、立派な人だと言われる人であっても、ねたみ、たかぶり、むさぼり、なかごとの心が強かったら、いつしかその名声も落ち、評価も下がり、人間的にダメになってしまう。

昔の人が「外部の敵は攻め易く、己心の賊(こしんのぞく)は追い難し」と言うているが、よくよく反省して、心中の賊を追い出して、すべての人の幸せを念(ねが)う大慈悲心に入れかえることが大切や。

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